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会長挨拶/校長挨拶



会長挨拶
岐山会会長  小 川  亮

 岐山会の会員の皆様には、益々御清祥にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。皆様には平素から岐山会につきまして、何かと御支援、御協力を賜っておりまして厚く御礼申し上げます。
 お陰様で、総会をはじめ東京岐山会、関西岐山会、広島岐山会や県内の各地域、職場で開催されている岐山会、同期の会などの岐山会活動が活発に行なわれておりまして、うれしく思いますとともに、お世話いただいている皆様方に深甚な敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 最近は、姉歯建築士の問題やライブドア、村上ファンドなどの問題が発生し、また各地で親子の殺傷事件や強盗事件などが続発するような事態を迎えています。以前には考えられなかったような事件が多く、今の日本の私たちの生活の中に、何か大切なものが欠けているのではないかと思われます。
 わが国は、終戦によって民主主義と自由の国になりましたが、戦前の束縛と統制が極めて厳しいものであっただけに、戦後の生活に自由を求め、自由を謳歌する声は巷に満ちていました。「私の家では子供に何も言いません。子供の言うままに自由にさせています。」という若いお母さんの声が聞かれたのもこの頃でした。
 このような戦後の風潮の中で、日本の将来を案じて、真の自由はこれと表裏一体の関係で規律と責任を伴うものであり、幼児期の家庭でのしつけ、学校生活における規律の教えと訓練の必要なことを、声を大にして説かれる先生方もおられました。
 その中の一人に、イギリスで学生生活を送られ、帰国して慶応大学の教授をしておられた池田潔先生もありました。先生は「自由と規律」という本を出版され、その中でイギリス人の家庭での厳しいしつけや学校生活での規律の教え、訓練の実際を詳述された後、「社会に出て大らかな自由を享有する以前に、彼等はまず規律を身につける訓練を与えられるのである。」と書いておられたのを思い出します。
 このような声も、いつしか高度成長の波の中に消えてしまいました。戦後六十年経って、私たちは今の日本を再び根底から創り直す必要に迫られているのではないでしょうか。
 岐山会の皆様方の御健勝をお祈りいたしますとともに、母校と岐山会の発展のために、一層の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げて、御挨拶とさせていただきます。






校長挨拶
校 長  棟久郁夫

 今年も県内はもとより他県からも多数の会員の皆様方が御参集され、恒例の岐山会が盛況裡に開催されますことを、心からお祝い申し上げます。
 また平素より母校教育の充実発展に深い御理解と御支援を賜り、改めて厚くお礼を申し上げます。
 さて、皆様の母校徳山高校は今年で創設一二六年目を迎えております。本年度は少子化等に伴い、一年生が一クラス減でのスタートとなりましたが、現在、生徒数約九二〇名、男子生徒が若干多いものの男女比もほぼ同数で、全体としてバランスのとれた構成となっております。
 そうした中、生徒は先輩の皆様方の偉業をしっかりと受け継ぐとともに高くそびえる岐山を背に、グランドに威風堂々と佇む楠に見守られ、日々、勉学や部活動、学校行事等に懸命に励んでおります。
 まず本年三月卒業生(三一三名)の進学状況についてであります。大学合格等については、一昨年度が過去十一年間で最もよい成績でありましたが、今年の三月の卒業生も前年度に勝るとも劣らない素晴らしい成績をあげております。
 全て現役生徒合格者の数でありますが、国公立大学に一三一名の生徒が合格しました。これは卒業生の四二%にあたり、前年度とほぼ同様のよい成績であります。
 内容的にも東京大学(1)京都大学(1)九州大学(4)岡山大学(6)広島大学(27)山口大学(29)等で、地元に近い大学の合格者が増えたことが今年の大きな特徴であります。
 私立大学においても、早稲田大学(13)、慶応大学(3)、関関同立の大学に一一一名をはじめとして、延べ四一八名が合格するなど、例年を上回る好成績を収めております。
 その結果、現役進学率は昨年度の七八%を上回り、過去最高の八一%となりました。また、センター試験の総合平均点が県内一位であったことも特筆すべきこととして上げられます。
 学校としましては、今後とも進学校としての特色をより明確にし生徒一人ひとりの「高い志の実現」に向け、全校を上げて取り組んで参る所存であります。
 次に部活動についてでありますが、部活動には、現在生徒のおよそ八三%の者が入部して活動しております。昨年度は、男女総合の部で県総合体育大会で県六位(県教育長賞受賞)、県高校選手権大会では、体育コースのある西京高校に継ぐ第二位と輝かしい成績でありました。
 今年度は未だ諸種の大会の途中ではありますが、既に卓球部、柔道部の女子が個人戦で全国大会への出場権を獲得し、ハンドボール部、柔道部、卓球部、ソフトボール部、弓道部、軟式庭球部等が中国大会に出場しております。
 また文化部においても、放送部、囲碁将棋部が全国大会に、なかでも放送部は四部門でNHK全国高校放送コンクールへの出場権を得るなど、大変よいスタートを切っております。
 こうした部活動等の活躍や本校の二大学校行事であります「運動会」「徳高祭」への積極的な取り組みは、「本物の体験の場」として脈々と受け継がれている本校の伝統であり、今後とも自信をもって堅持して参りたいと思います。
 次に既に会員の皆様方もご承知のところでありますが、国の文化の祭典であります「国民文化祭」が、今年の十一月三日から十一月十二日の期間で本県において開催されます。
 本校においても「地域(学校)からの文化の発信」をスローガンに、生徒の手による映画「らぶふみ」の製作、「廃校を美術館に」をはじめとして、短歌や俳句等の創作の部門でも積極的に参加を予定しております。
 とりわけ映画の製作にあたっては、二井県知事にも出演していただき、県内外においても大きな反響を呼んでおります。十一月の上映会には、会員の皆様のご参加をよろしくお願いいたします。
 また今年度からの学校の新たな取り組みとしては、?夏季休業日の四日間の短縮(授業日のさらなる確保、二大学校行事への円滑な移行等)、?学校敷地内禁煙の実施、心の専門家である?スクールカウンセラーの配置の三点があります。いずれも本校においては画期的な取り組みであり、今後実効あるものにしっかり繋げて参りたいと思います。
 本校は現在さらなる充実発展に向けての課題はありますが、前述のとおり、生徒の文武両道における飛躍的な活躍や同窓生の皆様方の物心両面におけるお力添えにより、学校全体がきらめき、確かな歩みを続けております。
 今後も本校の伝統の継承発展とともに、新たな取り組みにも積極的にチャレンジし、生徒が輝く学校づくりに懸命に努めて参る所存であります。会員の皆様方の一層の御理解と御支援をよろしく御願いいたします。
 岐山会会員の皆様方には、これからも健康には十分御留意され、ますます御健勝にてご活躍されますようお祈りいたします。


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